「食べない」理由は好き嫌い?
投稿日:2021年7月31日
カテゴリー:親子DE食育
7月27日(火)のすくっぴー親子DE食育は、幼児期(特に2~3歳頃)の食事について多賀城市役所健康課栄養士の石川さんから調理のコツや苦手克服のアイディアについて教えていただきました。
「食べない」にも理由はさまざま⁉
この時期の食べない理由は「嫌いだから」というだけではありません。
理由:其の1
乳歯が生えそろう3歳ごろまでは食べにくい「食材」「固さ」「大きさ」がある
*わかめやレタスのような「ぺらぺら」したもの
*いも類や卵のような「ぱさぱさ」したもの
*イカやタコ、肉のような「かたい」もの
*ナスやトマトのような「かわ」が気になるもの
上記のような食材は奥歯がしっかり生えそろうまでは上手にかみ砕くことが難しく、口から出してしまうこともあります。
そんな時は・・・
加熱や隠し包丁で柔らかく
皮をむいて噛みやすく
汁ものやとろみをつけて食べやすくする
等工夫をしましょう。
参加してくれたママさんのお子さんたち、どうやら「野菜」が苦手な様子…家庭でどんな工夫をしているのか聞いてみました!
◎スープやみそ汁に入れて
◎塩ゆでの茹でたてを食卓に
◎細かくしたり、皮をむいて
皆さん素晴らしい工夫をされていました!
栄養士の石川さんによると、苦手なものに挑戦するには「おなかが空いた時」がベストタイムなんだそう。ご飯の前にジュースやお菓子を食べてしまうと食の進みも悪くなってしまうので気を付けましょう。空腹以外にも、食材を自分で選ぶ、野菜を洗う等の簡単なお手伝い、時間があれば親子でクッキングもいい効果が!
食べてくれなくても興味を持てるよう促してみましょう。
保育所(園)を利用しているママたちが実際にやっている苦手克服のアイデアが多賀城市のホームページに「多賀城市内保育所(園)子どもの食育アンケート」にも掲載されているそうです。実際のママのアイデアなのでとても参考になりそうですね!ぜひのぞいてみてくださいね。
理由:其の2
おやつは食事の延長線
おやつの量や種類、食べるタイミングによっては食事に影響が出ることもあります。子どもの胃袋はまだ小さく、1日3回の食事では必要な栄養を摂ることができません。おやつの時間に足りない栄養を補ってあげましょう。
「おやつ=お菓子や甘いもの」とイメージしがちですが、おにぎりや野菜・果物などがおすすめです。
理由:其の3
食べるときの環境
お子さんが食事をしているときの環境も重要です。
両足は床についていますか?
テレビはついていませんか?
お子さんが食事に集中できる環境を整えてあげましょう。
2~3歳頃になると・・・
☆スプーンやフォークを使って食べられる
☆噛む力がついてくる
☆自分の意思を伝えられる
食具はまだまだ練習中。それでも箸を使ってみたい(大人と同じが良かったり)と言ってみたりもします。
これイヤ、あれイヤ、かと思えばおいしいと食べてみたりします。
こんな事を繰り返し、以前できなかったことも少しずつできるようになってきます。
無理強いせず、一緒に食べる周りの人が「おいしいね」「食事は楽しいね」と食べる姿を見せてあげてくださいね♪